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写真は光が決め手!(2)光を読む!光をコントロールする!

「絵画は絵の具でキャンバスに描く。写真は光でフィルムに描く」
わたしがお世話になっている写真家の先生がこのようなことを言っていたのを今でも覚えています。わたしのカメラはフィルムカメラではないので「写真は光でCCDに描く」と言い換えることができます。レンズから入ってきた光をフィルムまたはCCDで受け止め、それを記録するわけですから「光で描く」という表現がもっともではないでしょうか。そういう意味でも写真にとって光はとても重要な要素であると言えます。このページでは、光によってどのように見え方が変化するのかについて紹介していこうと思います。

サンプル写真8-1
【1枚目】
この写真は夕方4時ごろに撮影したものです。陽が傾いていたこともあり、花びらに影が映って「光と影」がバランスよく表現できた一枚となりました。

この花は比較的に色が濃く模様がありません。ですから影がないと表情が平凡になり、その花の魅力が減ってしまう傾向があります。このようなケースでは、あえて影を生かす工夫が必要になってきます。また「光と影」で表現する場合は太陽の向きがとても重要になってきます。真昼など太陽がほぼ真上にある状態では光が縦向きになるため、上半分が明るく下半分が暗くなり見栄えがあまりよくありません。できるだけ朝か夕方など、太陽が傾いている状態で撮影することをおすすめします。そうすることで光が横向きになり、ちょうど上の写真のように光が当たっている部分と影の部分が交錯するため表情豊かな写真に仕上がります。

サンプル写真8-2
【2枚目】
この写真は昼の2時ごろに撮影したものです。太陽がほぼ真上に近い状態だったので半透明のアクリル板を使って直射日光を遮って撮影しました。バラそのものの美しさに加えて優しい雰囲気が表現されています。

この花は純白です。このような色が薄かったり花びらに模様がある場合などでは影ができないよう直射日光を遮って影を消すようにしています。光を遮る際に使用したのは、写真は光が決め手!(1) で話題に出てきた半透明のアクリル板です。前回は直射日光がカメラのレンズに入り込まないようにレンズフードの代わりとして使用しましたが、今回は被写体そのものに当たる日光を遮っています。どうして半透明のアクリル板を使うのかというと、完全に光を遮ってしまうと全体的に青っぽくなってしまい、さらに影が完全に消えることで立体感が失われてしまいます。ところが半透明のアクリル板を使うと、直射日光を和らげる働きをするので青っぽくなりにくく、しかも影がうっすらと残るので立体感が失われることがありません。また光が和らぐことで優しい雰囲気に仕上がります。半透明のアクリル板はホームセンターで 300 〜 400 円ほどで売っていますので、バッグに入れて携帯することをおすすめします。

太陽光を生かした実践例

サンプル写真8-3
【3枚目】
これは大阪市立長居植物園にあるバラ園で見かけた’プリンセス ミチコ’という品種のバラです。美しい2輪の花が寄り添うように咲いていたので、これをなんとか美しいままに撮ろうといろいろチャレンジしてみました。
サンプル写真8-4
【4枚目】
いろんな角度でこの花を眺めてみましたが、この花を際立たせるような背景が見あたりません。そこで直射日光を浴びて白っぽく見える地面を背景にしてみることにしました。地面に敷きつめているブロックの輪郭を消したかったので、おもいきって露出を最大の +2.0 に設定。ところが花そのものに強い影が出ているため固い印象になりました。
サンプル写真8-5
【5枚目】
そこで伝家の宝刀「半透明のアクリル板」で直射日光を遮ってみました。すると光が和らいで影が薄くなり、花そのものの美しさが見事に出てきました。写真をよく見ると、地面の照り返しも手伝っていることが分かります。

5枚目の写真がとても気に入ったのでいろんな人に見せたところ、多くの人が「背景に白い紙を置いて撮ったの?」とか「パソコンで背景を処理したの?」とコメントをいただきました。ですがこの写真はいっさい背景処理をしていません。自然のまま、ありのままに撮った写真です。ただ普通と違うのは、背景を白く飛ばすために露出を最大にしたことと、直射日光を和らげるために半透明のアクリル板を使ったことです。ここで知っておいてほしいのは、ちょっとしたコツで平凡な写真が大きく化けるということ。それと光をコントロールすることで写真の仕上がりに大きな影響を及ぼすこと。こういったことを念頭に置いてみなさんもいろんなことにチャレンジしてみてください。きっと見る人の感性に訴える写真を撮ることができます!

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