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写真は光が決め手!(1)あえて逆光で撮ってみよう!

よく「写真は順光で撮らなきゃ!」といわれています。たしかに記念写真を撮る場合は順光が最も適しているでしょう。横からの光だと影ができやすく明暗がクッキリするため見た目はあまり良くありません。また逆光ですと対象の人物が真っ黒になってしまい記念写真とはいえない出来上がりになってしまいます。おそらく、そのような事実があるために「写真は順光」という一種の固定観念、あるいは思いこみが定着したものと思います。ですが、花や風景といったものを作品として写真を撮る場合は「写真は順光」という思いこみがかえって邪魔をすることになります。当初わたしも順光にこだわっていたことがあり、しばらくのあいだ平凡な写真を撮り続けていました。しかし逆光の魅力を体感したことで、それまでの写真から大きく変化したという事実があります。たとえ平凡な被写体であっても、当たり前の構図であったとしても、光の向きしだいで作品の出来上がりが大きく異なってきます。ぜひみなさんも、光の向きによってどのように写真が変化するのか体験してみてください。

逆光に挑戦!

先ほど書いたとおり、人物や建物などは逆光で撮影すると被写体が黒くつぶれてしまいます。しかし、草の葉っぱやモミジ・イチョウなど薄い葉っぱや花の場合は、かえって逆光の方が美しく見えることがあります。じっさいに外へ出て木や草を見ていただくとわかると思うのですが、逆光だと太陽光による透過光がとても色鮮やかでクリアな感じに見えます。

逆光サンプル1
【1枚目】
この写真は逆光ぎみで撮影しています。太陽光による透過光が花びらと葉っぱを色鮮やかにし、色合いも明るくクリアな印象が出ています。

このように逆光は素晴らしい姿を見せてくれるのですが、やはりそれなりに注意点がいくつかあります。以下にサンプル写真を添えて紹介します。

逆光サンプル2
【2枚目】
背景にクスノキや杉の木など、光を通しにくいものがある場合は黒っぽくなってしまいます。この場合は露出を少し下げて背景を黒くつぶしてみました。

このようなケースでは背景選びが大きなポイントになるといえるでしょう。あるいは被写体が鮮やかな色であれば、背景を完全に黒くつぶして被写体をクッキリ浮かび上がらせるというのもひとつの方法です。背景が中途半端に暗い場合は露出を下げてみたり、以下に紹介するコントラストの設定を高めにして撮影すると、暗い部分がスッキリ黒くつぶれやすくなります。

逆光サンプル3
【3枚目】
逆光で撮影すると、葉っぱや草・地面に太陽の光が反射して全体がギラギラした感じになり固い印象になってしまいます。PLフィルターを装着して撮影しましたが、地面の反射が強いため鮮やかさに欠けた写真になりました。

このようなケースではPLフィルターを装着して反射を抑えることがまずひとつ。そして太陽光がレンズに入りこまないようレンズフードを装着するなどして光を遮ってやることがひとつ。ちなみにわたしはレンズフードではなく、ホームセンターで売られている半透明のアクリル板を使って光を遮っています。カメラを手持ちで撮影するときは少々不便ですが、このアクリル板があればいろんなことに活用できるので重宝します。最期にもうひとつ、デジカメにコントラストの設定があればコントラスト(またはブライトネス)を下げることで、ある程度このような現象を抑えることができます。コントラストというのはひとことで言えば「明暗の強弱」。コントラストを上げれば明暗の差が大きくなって全体的に引き締まった印象になりますし、逆にコントラストを下げると明暗の差が小さくなるので、立体感が乏しく平面的な写真(一般的に言われる「眠たい写真」)になります。今回のように逆光で撮る場合は、このコントラストを下げてやる必要があります。というのも、コントラストが高めになっていると、反射している部分が白く飛び、影になっている部分が真っ黒につぶれてしまい、さらに色鮮やかさもなくなってしまうのです。上に紹介した紅葉の風景がまさにこの状態です。

逆光サンプル4
【4枚目】
これはわたしが使用している Nikon Coolpix 5700 の設定画面です。このカメラの場合、コントラストやブライトネスの設定は「階調補正」という項目にあります。コントラストもブライトネスもひとつの項目に入っているので、どちらか一方を選択しなければいけません。
逆光サンプル5
【5枚目】
PLフィルターの装着に加え、半透明のアクリル板でレンズに入り込む光を遮り、さらにカメラの設定ブライトネスを暗め(−)にして撮影しました。反射して白く飛んでいた部分に色が残り、全体的に色が鮮やかになりました。

シルエットの魅力

いちばんはじめに「人物や建物などは逆光で撮影すると被写体が黒くつぶれてしまう」と書きました。当然ながら被写体の様子をしっかりおさめたいときに逆光は不向きです。ですが、被写体の輪郭だけを生かした作品づくりもあるということを知っておくと表現の幅が大きく広がってきます。

逆光サンプル6
【6枚目】
真夏の炎天下、大阪市立長居陸上競技場のライトスタンドを下からすくいあげるようにして撮影しました。ライトスタンドの隙間から太陽がのぞいているため被写体そのものは黒くつぶれています。
逆光サンプル7
【7枚目】
これは建物の中から外に向かって撮影した写真です。逆光とは少しニュアンスが異なりますが、暗い場所から明るい場所を撮影すると逆光と同じシチュエーションが見られます。

クッキリと被写体の様子が見られる写真もいいですが、このようにシルエットで表現すると、見る人によっていろんな空想(イメージ)が広がります。近年は見かけなくなりましたが、昔テレビで影絵を使ったアニメーションがありました。画面に出てくるもの全てがシルエットなので、どのような表情なのか、どんな服装なのかいっさい分かりません。そのせいか、自分の中でいろんなイメージをふくらませていたことを覚えています。このように、シルエットによる表現は見る人を楽しませるひとつの工夫といえるのではないでしょうか。なお、シルエットによる表現のポイントは暗い部分をより黒くすることです。コントラストを強くしてみる、あるいは露出を少し下げてみるなど、そのようにすることで明暗の差がハッキリするため、よりいっそうシルエットの描写が向上します。ぜひみなさんも試してみてください。

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