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光の反射を抑えて色鮮やかに写そう!PLフィルター

写真を撮り続けているうちに、次のような不満を感じたことがないでしょうか。

じつはわたしもこのような不満や悩みを持っていた時期があり、そのときは「デジタルカメラだからしょうがないのかな」と諦めていました。それでも、できるだけ実物の色を再現したいと思いつつ、ペイントショップなどフォトレタッチソフトを使って色の補正に時間を費やしていたものです。とくに困ったのはスイレンです。ご存じのとおりスイレンは池の水面に花を咲かせます。水面に花を咲かせるということもあり、被写体に近づいてマクロを使った撮影は非常に困難です。仕方がないので離れたところからズームで引き寄せて撮影するしかありません。ところが、スイレンの周囲に広がる水面にビルの陰や電線などが写りこんでしまい、情緒や風情といった表現が損なわれてしまうことに加え、かんじんなスイレンの存在が乏しくなってしまいます。

そこで、みなさんに提案したいのがPLフィルターです。このPLフィルターは、光の反射を除去し鮮やかな色を再現してくれる、とても便利で有力なフィルターです。例えば上記にあげたスイレンの場合、PLフィルターを取り付けることで水面の反射を抑えてくれるうえに、スイレンの鮮やかな色をほぼ実物に近い状態に再現してくれるのです。まずは下のサンプル写真をご覧ください。これは初夏に撮影したハスのツボミです。奥にハスの葉っぱを配置して全体のバランスをとっています。

PLフィルター1
【1枚目】
これはPLフィルターを装着していない状態で撮影した写真です。青空が水面に映り込んでいるため被写体であるハスのツボミや奥に配置した葉っぱの存在感が薄れています。
PLフィルター2
【2枚目】
PLフィルターを装着して撮影してみました。水面の反射がカットされたため被写体と奥の葉っぱがクッキリ浮かび上がり、全体が引き締まった写真に仕上がりました。

このようにPLフィルターを使用するかしないかで大きく違ってくるのが分かってもらえたと思います。今回は池の水面を例にあげましたが、ガラスの反射も同様に抑えることができます。ガラス越しに撮影するときにもこのPLフィルターが効果を発揮することでしょう。さらに、葉っぱのテカリを抑えて元の色を実物に近い状態で再現することもできます。下のサンプル写真をご覧ください。これは沈丁花のツボミをやや逆光気味に撮影した写真です。

PLフィルター3
【3枚目】
PLフィルターを装着しない状態で撮影しました。葉っぱやツボミに太陽の光が反射してテカっている様子が分かります。さらに全体的に色がくすんで見えます。
PLフィルター4
【4枚目】
PLフィルターを装着してみました。太陽の反射光が抑えられているうえに、全体的に鮮やかな色合いになりました。

ご覧のとおり、上の写真は陰影がハッキリしているため固い印象に見えますが、それに対して下の写真は全体的に柔らかい印象になりました。このようにPLフィルターを使用することで印象が全く違って見えることが分かっていただけたと思います。これまで被写体や背景の反射をコントロールすることについて紹介しましたが、さらに青空の色もコントロールすることがPLフィルターによって可能になります。青空を入れて撮影したはずなのに、実際に写真を見てみると青空が白っぽくなってガッカリした・・・。このような経験は誰でもあると思います。しかしPLフィルターを使えばそのような悩みも解消してくれます。下のサンプル写真をご覧ください。

PLフィルター5
【5枚目】
PLフィルターを装着しない状態で青空を含めて木を撮影してみました。現場で見た深みのある青空と違い、かなり空が白っぽく写っています。
PLフィルター6
【6枚目】
PLフィルターを装着してみました。青空の色に深みが加わったことで実際に目で見たときの色に近づきました。さらに、木の葉っぱのテカリも減少し元の緑色が上の写真に比べてハッキリ出ています。

なお、上の写真は露出調節を失敗したため全体的に暗くなっていますが、効果の違いが分かっていただけると思います。これまで紹介したように、PLフィルターは光の反射をコントロールし、鮮やかな色を再現してくれる素晴らしいツールです。ところが残念なことに、PLフィルターは全ての機種に装着できるとは限りません。一眼レフカメラでしたらそのまま装着することができますが、その他の機種についてはアダプターチューブやステップアップリングが必要な場合があります。また、アダプターチューブやステップアップリングの取り付けが不可能な機種ではPLフィルターを装着することができません。お手持ちのカメラがフィルター類を装着できるかどうかはカメラの取扱説明書・カタログ、もしくはメーカーのサイトなどで調べてください。または下記にフィルター類の主要なメーカのオフィシャルサイトを紹介してありますので、そちらのサイトでも調べることができます。

ちなみにわたしのカメラは Nikon Coolpix5700 ですが、Kenko製のアダプタチューブ DC-B7 に同じくKenko製のサーキュラーPL 52mm径を装着しています。もし、お手持ちのカメラがフィルター類を装着できるようでしたら、PLフィルターの使用をおすすめします。

PLフィルター 参考作品

PLフィルター 参考作品1
【反射を抑えてスッキリと】
この写真の黒い部分は水です。PLフィルターを装着し、露出を少しアンダーにして撮影するとこのようになります。通常は水面に空などいろんなものが映り込むのですが、こうすることで余分な反射をカットし、スッキリした背景描写が可能になります。また、葉っぱのテカリも抑えられているので、柔らかくしっとりとした印象になっています。
PLフィルター 参考作品2
【ちょっと変わった表現】
この花は庭石菖ですが、花菖蒲を植えてある池の水面を背景にし、更に水面を反射する太陽を重ねて撮影しました。PLフィルターを装着したことで光の反射を最小限に抑え、明暗がクッキリと表現された面白い作品に仕上がりました。

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