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奥行きの深さを調節しよう!絞り値(F値)

光学ズームやマクロ機能は多くのカメラに搭載されていますが、「絞り値」を手動で調節する機能を備えたカメラはグレードの高いカメラに搭載していることが多いようです。メーカーによってまちまちだと思いますが、この「絞り値を手動で調節する機能」のことを「絞り優先モード」だとか「マニュアル露出」などと呼ばれています。そもそも「絞り」とは何なのでしょうか。簡単に言うと、光の量を調節する機能です。分かりやすく言うと、車を運転していてトンネルに入ると、少しの間ですが暗くて何も見えなくなることがありませんか?逆にトンネルから抜けると、すごく眩しくなって思わず目を閉じてしまいたくなることがあると思います。しかし、暗くなったら暗いまま、明るくなったら眩しいまま、というわけではなく、時間と共にしだいに目が慣れてきます。これは人間の目の「絞り機能が働いている」と言い表すことができます。光の量が少なくなれば絞りを開けて、より多くの光を取り込もうとします。その反対に、光の量が強くなれば絞りを閉じて目に入ってくる光の量を適度に調節しているのです。このような動作を意識せず自動的にしてくれるのですから、人間の体は本当によくできていますね。

カメラも同じく、強い光が入ってくると、ただ真っ白い光だけの写真になってしまいますし、逆に光が弱いと、真っ黒になって何がなんだか分からなくなってしまいます。しかし、ほとんどのカメラは自動的に光の強さを検出して絞り値を調節してくれるので、それほど強く「絞り値」を意識することがないのが実際です。じつは、この「絞り値」光の量を調節すると共に背景に影響を与えていることをご存じですか?下にあるサンプル写真をご覧ください。

絞り解説画像1
【1枚目】
絞り値F=3.6(焦点距離23.7ミリにおける絞り開放状態)の写真です。後ろのフクロウがぼやけてハッキリと見えませんね。
絞り解説画像2
【2枚目】
絞り値F=5.0の写真です。フクロウのお腹の模様がかなりクッキリ写っています。
絞り解説画像3
【3枚目】
絞り値F=7.1の写真です。ギリギリまで絞りを閉じた状態です。後ろのフクロウの全体像がかなりハッキリ写っていますね。

このように絞り値を調節することで背景がぼやけたり、逆にクッキリ写ったりするのです。言い換えれば、「写真の奥行きを調節している」といえます。ちなみに絞り値のことをF値とも表現します。このF値が大きくなればなるほど絞りを閉じていることになります。逆にF値が小さくなればなるほど絞りを開けていることになります。実際にこのF値をどのように使い分ければいいかというと、風景のように背景をクッキリ撮りたいときはF値を大きくして絞りを閉じる必要がありますし、背景をぼかして被写体だけクッキリ浮かび上がらせたいときはF値を小さくして絞りを開放する必要があります。ようは、風景写真を撮るときは絞りを閉じる。花などの被写体を鮮明に写したいときは絞りを開放する、そのように使い分ければいいと思います。ただし、森林の風景など光が少ない場所で撮影する場合、絞りを閉じて撮影すると後で説明するシャッタースピードが遅くなるため、カメラを手持ちして撮影すると手ぶれが発生してしまいます。このような場合はしっかりとした三脚を使ってカメラを固定するようにしてください。お持ちのカメラに「絞り優先モード」や「マニュアル露出モード」が備わっているのでしたら、どのような変化が表れるのかをぜひ試してみてください。

絞り値 参考作品

絞り値 参考作品1
【絞りを開放】
絞りを開放にするとピントの合う奥行きが浅くなります。花にピントを合わせているため後ろの葉っぱは輪郭が写っているだけで、表面のディテールがボケてしっとりとした感じになり、花がクッキリと引き立っています。
絞り値 参考作品2
【絞りを閉じる】
絞りを極力閉じて撮影してみました。花にピントを合わせていますが、背景の葉っぱもほぼしっかり写っています。葉っぱを脇役として配置しているので全体のバランスがスッキリとまとまりました。

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