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実践編

光学ズームと絞りを使って効果的な演出をしよう!

これまでカメラが備える機能についてひとつずつ取り上げてきましたが、今回は光学ズーム絞りを組み合わせた、より効果的な背景の処理、そして写真の演出について紹介します。

光学ズームは先に紹介したとおり被写体だけでなく背景も大きくなります。被写体が花の場合、背景にいろんな植物の葉っぱや木の枝などがあるため背景がゴチャゴチャしてうるさくなり、しかも被写体を浮かび上がらせることが困難になりがちです。そんなときは、あえて被写体から離れて光学ズームでグッと寄ってみましょう。そうすることで被写体とともに背景の葉っぱや木の枝も大きくなるので、意外にスッキリと処理されることに気づくはずです。その状態で絞りを開放(F値を小さく)すると更に背景がぼやけ、人の目では見ることのできない違った効果が現れてきます。具体的にどのような効果が現れるのか、以下にサンプル写真を添えて紹介します。

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これは大阪府立 花の文化園の中にあるレストランの前で見かけたロウバイの木を広角(ズームを効かせていない状態)で撮影した写真です。黄色い花がポツポツと咲き始めている様子が分かると思います。ですが、後ろの建物が目立ってしまい、肝心なロウバイが脇役になってしまいました。この木の中で気になった花を見つけたので少しずつズームで寄ってみましょう。

使用カメラ : NIKON COOLPIX 5700
レンズの焦点距離 : 8.90mm


焦点距離23.7mm(ズーム倍率:約2.6倍)まで寄ってみました。この状態になってようやく被写体がハッキリ認識できるようになりましたが、ご覧のとおり背景がゴチャゴチャしてうるさく見えます。それでも上の写真と比較すると、背景にある花や枝、建物が大きくなって、しかも写り込みの範囲が狭まっていることが分かります。

レンズの焦点距離 : 23.70mm


更にズームを効かせてみました。焦点距離は44.7mm(ズーム倍率:約5倍)です。この状態までくると被写体がクッキリと浮かび上がり、背景にある花や枝がかなりぼやけ、後ろの建物が認識しずらくなってきていることが分かります。もう少し背景の処理をすると更に良くなるはずです。

レンズの焦点距離 : 44.70mm


いよいよCOOLPIX 5700の限界、ズーム倍率8倍まで寄ってみました。さすがにこの状態にもなると背景にある花や枝がほぼ完全にぼやけてしまい、後ろに建物があることが全く認識できなくなりました。しかも背景が大きくぼやけたことで、写真の印象そのものも違って見えます。これでも十分なのですが、背景のつぼみが少々目立つのでもうひと工夫加えてみましょう。

レンズの焦点距離 : 71.20mm
レンズF値 : F7.4


次は絞り値を変化させてみました。上の写真では絞り値7.4でしたが、ここではもう少し絞りを開けて(絞り値を小さくして)5.9に設定しています。するとどうですか?右下に見えるつぼみの輪郭が先ほどよりぼやけてきたのが分かります。

レンズの焦点距離 : 71.20mm
レンズF値 : F5.9


いよいよ絞りを開放状態に(絞り値を限界まで小さく)してみました。背景にある花やつぼみが輪郭を失い、丸い光の玉のように見え、主役をしっかりと引き立ててくれています。

レンズの焦点距離 : 71.20mm
レンズF値 : F4.2

いかがでしょうか。一輪の花がカメラの使い方しだいで大きく違って見えることが分かっていただけたかと思います。これまで背景をぼかすことについて書いてきましたが、じつはこの方法を使って光を美しく表現することもできるのです。まずは下の写真をご覧下さい。

公園の周囲に植えてある木の隙間から、夕日が木漏れ日となってキラキラ輝いていた光をバックに桜のつぼみを撮ってみました。この写真も上で紹介した方法を使って撮影しているので、まさか後ろに大きな木が立っているなんて信じられないでしょう(^^)

レンズの焦点距離 : 71.20(mm)
レンズF値 : F4.2

キラキラ光る木漏れ日を光学ズームで寄って撮影すると、このように光の玉(俗いう丸ボケ)となって現れます。これも印象的に演出する方法としてよく使われているので、みなさんもぜひ挑戦してみましょう。木漏れ日のほかに、窓ガラスや車のフロントガラスに反射する太陽光、夜間のイルミネーションなどでも同様の効果が得られます。ただ一つだけ覚えておいてほしいことがあります。光の玉を表現するには絞りを開放(絞り値を最小)に設定して撮影しましょう。少しでも絞られていると完全な丸にならず、八角形(カメラの機種にもよります)のように円の周囲が角ばってしまうので注意が必要です。

いかがでしたか?ちょっとした工夫で背景をうまく処理できるうえに、より印象的な写真に仕上がることが分かっていただけたと思います。光学ズームを備えたカメラでしたら、あえて被写体から離れてズームで寄ってみる、あるいは絞り値を調節できるのであれば絞りを変化させてみる、というふうにいろんな方法を試してみてください。もし素敵な写真が撮れたなら、ぜひ みんなのフォトギャラリー に投稿してください。

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